1994/1
No.47
1. 理事長就任にあたって 2. 環境騒音をはかる-気象の影響、測定の時間や期間について- 3. インターノイズ94報告 4. 小型高性能積分形騒音計NL-05, NL-15
 
 理事長就任にあたって

理事長 山 下 充 康

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 長期化していた世界的経済の低迷にも幾分なりと明るい兆しが見え始めた様子でございます。来年、再来年と数えれば二十世紀が終わるまで片手の指。二十一世紀への飛躍に備えて、序走は今まさに最終段階の加速にさしかかろうとしております。

 さて、昨年の秋、理事長に就任いたしました。今なお修行中の未熟者ではございますが、これまでに授かった諸先輩からの教えを糧に、カを尽くしてこの重責を担うつもりでおります。従来にも増して、皆様方のご指導とご援助を賜りますよう心からお願い申し上げる次第でございます。

 新たな年を迎えるにあたり、当研究所が目指すべき二つのビジョンとそれを実現するための三つの理念を表明いたします。

小林理学研究所は 1. 風格と活力を感じさせる研究所を目指す
1. 尊敬と信頼を得るに足る体質の研究所を目格す
小林理学研究所にあっては 1. 優れた内容の研究成果を社会に提供する
1. 良識を備えた研究者を育成し、社会に対して人材的な貢献をする
1. 職員にとって魅力ある研究環境と労働条件を整備する

 1940年に設立された財団法人小林理学研究所が辿った長い歴史の中で、諸先輩は優れた研究成果を蓄積することによって今日の基盤を築き上げました。われわれはその基盤を踏み台として新たなる躍進をなすべき時を迎えているように感じられてなりません。小林理学研究所の隅々に漂う伝統と風格は、半世紀を越える歴史なくしては培い得なかったものに違いありません。それはわれわれにとっての貴重な財産であると同時に、将来に向けた躍進のための強い活力源になるものと考えます。

〔小林理研〕−誰もが羨ましがるような世界一の研究所にしたい、そんな夢を思い描いております。

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