2008/4
No.100
1. 巻頭言 2. エレクトレットコンデンサマイクロホンのロバスト化 3. 製図器械 4. 多チャンネル騒音振動計測システム
   

 
 刊行No.100になりました

 

理 事 長  山 下 充 康

  「小林理研ニュース」は今回、第100号の刊行に至りました。このニュースは三ヶ月毎、春・夏・秋・冬の年間4回で発行してまいりました。この機会に、記事の執筆にご協力いただいた皆様には厚く御礼申し上げます。

 小林理研ニュースは1983年(昭和58年)、前代の理事長をつとめられた五十嵐寿一先生の発案で刊行されることになりました。第1号の刊行から四半世紀、25年が経ちました。

  「新しい試みとして小林理研ニュースを発行し、平素ご援助いただいております各方面の方々に研究所の進めております研究の概要をご報告するとともに、各種海外文献に発表された新しいニュースのご紹介、また技術ニュースでは、最近発展の著しい計測技術の一端として、研究所と関連のあるリオンの開発した新しい計測器を使ったデータ処理の一部を掲載することにいたしました。この資料が各方面においてお役に立つよう極力努力をいたして行く所存でございますので、何分のご指導をお願い申し上げます。なお、小林理研ニュースは季刊として発行いたしますので、内容についてのご意見・ご要望などをいただければ幸いに存じます」(No.1 五十嵐理事長の巻頭言から原文のまま)

 昭和58年は浦安海岸に東京ディズニーランドが開場した年、パソコンやワープロの普及が進み、小型で高性能なコンピュータがパーソナルユースの時代を迎えた頃でした。

 小林理研ニュースのファイル綴りの一番初めにNo.1を見ることが出来ます。No.1の発刊から1998年(平成10年)夏のNo.61まではB5版のモノクロームの印刷物でした。1998年秋のNo.62からは今日のニュースの体裁であるA4版、カラー印刷となりました。  

 No.15の誌上にヘルムホルツの「聴覚の研究」の原著を紹介させて頂いた(1987年新年号)のが契機となって「骨董品シリーズ」が定番の記事になり、お蔭様で読者の皆様からはご好評を得ております。いつまで続くやらと懸念しながらも骨董品シリーズも今回で66回になります(記事に登場したアイテムは研究所東館2階の「音響科学博物館」に展示されています。ご興味のある方はご連絡ください。喜んでご案内申し上げます)。

 3ヶ月毎に刊行するための編集作業には関係方面の方々に少なからぬご苦労をおかけしています。原稿のやりくりから紙面の割付。印刷が終わっても配送作業が待っています。それが終わると、息つく間もなく次の号を発行するための準備が始まります。定期刊行物には不可欠の作業と言ってしまえばその通りですが、山積する日常的な事務処理業務の一部にニュースの刊行を続けるための作業が上手に割り振られています。これには敬服の念を禁じえません。

 小窓ではありますが小林理学研究所をご理解いただく扉の一つとして小林理研ニュースを末永く宜しくお願いします。

−先頭へ戻る−