4.低周波音

○低周波実験室を用いた低周波音の感覚評価実験
 低周波実験室では、全身暴露による低周波音の評価実験を行っています。これまでに、感覚閾値および苦情に結びつく感覚の発生がどのような周波数と音圧レベルの領域で発生するかの被験者実験を行いました。その結果、低周波音では”振動感”、”圧迫感”が重要な感覚であることが明らかになり周波数では40Hz前後が最も敏感でした。また、40Hz、80dBで50%以上の被験者が”振動感”、”圧迫感”を感じました。

(感覚閾値に関する実験結果)

(優位感覚に関する実験結果)


○低周波音による建具振動実験
 低周波音苦情の半数以上が、低周波音によって建具が振動し鴨居等に衝突してガタガタ音が発生する、いわゆる「建具のがたつき」による苦情です。当所では、低周波音による建具の振動性状の研究や建具のがたつき防止対策方法の研究等を行っています。写真は木造試験家屋における間仕切り建具の実験の様子です。 

 

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