圧電物性・デバイス講座本講座では、圧電高分子を中心に物性の入門から発展的な内容、デバイス応用評価について2日間にわたり講義および実習を行います。 以下に2017年度の講義内容を紹介します。
1日目 講義
1. 圧電物性入門 (担当:児玉 秀和)
圧電基本式、テンソルをはじめ、電気・力学条件と誘電率、弾性率など圧電体に特有な学ぶために必要な知識について講義します。2. デバイス応用・評価 (担当:安野 功修)
圧電高分子を用いた音響変換器、超音波への応用例と評価方法について講義します。3. 高分子の基礎と機能物性 (担当:古川 猛夫)
長鎖状高分子の構造と物性、及びエネルギー変換特性について講義します。
2日目 実験実習
1. 圧電ポリマーを用いた音響デバイス試作 (担当:安野 功修)
マイクロホンの試作並びに感度の周波数特性を計測します。
マイクロホン試作
試作したマイクロホン
感度測定準備
シールドを巻き試作マイクの感度を測定
試作マイクの感度周波数特性測定結果2. 圧電ポリマー評価実験・デバイス評価実験 (担当:児玉 秀和)
強制振動法(レオログラフソリッド)および共鳴法により圧電ポリマー(ポリフッ化ビニリデン(PVDF))の圧電性測定および解析を行います。 共鳴法の応用として、センサーやアクチュエータなどのデバイスについて共鳴測定を行い、特性解析を行います。
強制振動法測定装置の試料セル
共鳴測定用試料固定具に取り付けたPVDFフィルム