残響室
材料の吸音率や透過損失、機械のパワーレベルの計測などの音響実験には不可欠な施設である。音をできるだけ拡散させるために不整形の特異な形状をした部屋で、残響時間が極めて長い。とくに第1残響室は国内で最初の本格的な残響室とされ、音響関係の研究機関で建設される残響室のモデルにされることが多い。内部の壁は音が100%近く反射するうに入念に研ぎ出された平滑なコンクリート仕上げになっている。現在、6つの部屋が残響室群を構成している。残響室法吸音率測定設備
主要諸元
第1残響室
容積 :513m3
表面積 :382m2
床面積 :72m2
形状 :不整五角形,七面体
内面 :人造石研出し透過損失測定設備
音響透過損失用の残響室は、第3残響室から第7残響室まで全部で5室あり、第3−第4、第4−第5、第6−第7のそれぞれ2室一組で透過損失の測定に使用される。主要諸元
名 称 容 積 表面積 開口部寸法 第3残響室 164m3 179m2 3.0m×3.0m(垂直面) 第4残響室 164m3 179m2 0.91m×1.82m(水平面) 第5残響室 68m3 102m2 第6残響室 201m3 206m2 2.735m×3.7m(垂直面) 第7残響室 201m3 206m2
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